期待値から考える良いシュートセレクションとは?

 

前回、得点期待値の基本の話をしました。

得点期待値 を知ろう~効率の良いプレーとは?~

2017.11.06

 

数字が出てくるので少しややこしいですが、

この概念を知っているとより深くバスケを理解できるようになります。

 

さて、それでは今回は前回の話を発展させて、

 

「期待値の高いシュートセレクション」

 

についてのお話ししたいと思います。

 

ミドルシュートvsスリーポイント

 

バスケのシュートは2点を取れるゾーンと3点を取れるゾーンに

分かれていることは周知の通り。

 

なので、両方の期待値を別に計算しなければなりません。

 

そして、得点期待値で重要なことは

「期待値が1点を超えること」

というのは前にお話しした通りです。

 

では、2点シュートと3点シュートで期待値1点を超えるために

必要になるFG%を計算してみましょう。

 

2点シュートの場合

 

2点 × X FG% = 1点

X = 1/2 = 50

なので、必要なFG%は50%となります。

 

3点シュートの場合

 

3点 × X FG% = 1点

X = 1/2 = 33.3%

なので、必要なFG%は33%となります。

50%と33%

 

これでお分かりの通り、

2点シュートの場合は期待値1点を超えるFG%は50%

一方、3点の場合は33%。

 

つまり、3点の場合は2点に比べて

かなりシュート確率が低くてもOKとなるわけですね。

 

また実際問題としてミドルシュートで50%を超えることは至難の技です。

 

なぜなら、ゴールに近づけば近づくほど

スペースが狭くなり、ディフェンスの数とプレッシャーが増すからです。

 

事実、FG%が50%を超えているアウトサイドプレーヤーは滅多にいません。

 

一方、3PならFG%は33%で良く、実際に33%を超えるのはNBAなら普通のことです。

 

補足

また、この33%という数字が3ポイントシュートの最低限のレベルということになります

 

たとえばカリーは3PのFG%が40%を超えるわけです。

 

この場合の得点期待値は1.2点(3×0.4=1.2)。

 

2点シュートで期待値1.2を出そうと思うと、FG%が60%なくてなりません。

ミドルシュートでシーズンを通してFG%60越えの数字を出すことはほぼ不可能です。

 

つまり、

3ポイントシュートはシュートの中で最も期待値が高いシュートである

ということができるわけです。

 

2点シュートでFG50%を超える方法

 

ただし、2点シュートは3Pライン内のどこから打ってもよいので

唯一50%を超えられるゾーンがあります。

 

それはゴール下です。

 

正確にはゴールの下から大体1mくらいのところからのシュート、

つまり、レイアップやゴール下のシュートですね。

 

ここのゾーンであれば、フィールドゴール%が50%を超えることができるので

得点期待値1点を超えることができます。

 

たとえば、インサイドを主体とするビッグマンの場合、

最低レベルのFG%は50%ということになります。

 

そして、もしFG%が60%を超えるならば、

得点期待値は1.2点なのでかなり効率的なシュートを打てていることになります。

 

前季のでアンドレ・ジョーダンや

今季のロケッツのクリント・カペラなどはFG%が70%近い、、、

 

つまり、期待値は1.4点なのでこれはかなり素晴らしい成績と言えます。

 

ただ、インサイドシュートはディフェンスが最も強いゾーンであるため、

シュート機会自体が少ないですし、

ゴール下でシュートを打つときはフリーに近い状態で打っていることが多いです。

(強引に攻めるともっと%は落ちるはず)

 

なので、期待値が高いからといって、

一概に彼らにボールを回せば良いということではありませんね。

 

まぁ、このあたりは別に言わなくても分かるとは思いますが・・・

 

シュートセレクションに順位をつけると・・・

 

さて、以上から期待値が高いシュートエリアというのは

ゴール下と3Pシュートということになります。

 

そしてもっとも期待値が低いシュートはミドルシュートです。

 

特に3ポイントライン手前のロングミドルは

たとえ入ったとしても期待値の最も低いシュートなので、

たとえばドフリーのシュートか、ショットクロック前かという条件がない限り、

打つべきシュートではないということができます。

(ショットクロックを残してタフミドルを打つプレイヤーは狂気の沙汰です・・・)

 

したがってチームの点の取り方でスタッツ的に特に重視されるのは

ペイントエリア内得点」と「3ポイントシュート

なのですが、これは期待値に基づく判断なのです。

 

ゴールに最も近いゴール下か

ゴールから最も遠い3ポイントシュートか

 

これをチーム全体で意識してオフェンスを構築すると、

効率的なバスケットができるというわけですね。

 

では、今回は以上です。

 

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