【シュートの科学 第2回】 シュートに必要な2つの要素

 

今回はシュートの科学2回目として、

シュートに必要な2つの要素

について話したいと思います。

 

バスケのミドル・ロングシュートの確率を上げるうえでの前提についてお話します。

 

シュートとは確率論である

 

まずバスケのシュートを考える上で大前提になってくるのが、

バスケのシュートは確率論である

ということです。

 

前回もお話したように、100%入るフォームは存在しません。

(前回の記事)

【バスケ シュートの科学 第1回】理想のシュートフォームとは?

2017.11.24

 

ですので、「できるだけ確率を上げるにはどうすればよいのか」

という発想でシュート理論はスタートすべきことになります。

 

そう考えると、確率を上げるために大切なことはこの二つになります。

 

・リングの中心線に対してまっすぐに飛ぶこと

・シュートの放物線の高さをコントロールすること(入射角を最適化する)

 

これらについてさらに詳しく触れていきたいと思います。

 

ボールをまっすぐに飛ばす

 

これについては当然のことなので補足解説を加えるまでもないでしょう。

 

左右にぶれたらそれだけボールがリングに弾かれる可能性が高まるので、

リリースからボールは常にまっすぐ飛ぶようにコントロールする必要があります。

 

では、そのためにシュートフォームで何を意識しなければないかというと、

 

・シューティングライン

 

です。

 

シューティングラインとは

自分の体とリングの中心線をまっすぐに結ぶイメージラインのことです。

 

このイメージを持つことが大事なのは言うまでもありません。

 

また、イメージを持つことも大切ですが、

同時に自分が描いているイメージが正しいのかどうかを検証する必要もあります。

 

たとえシューティングラインのイメージを持っていても

どうしてもシュートが左右にずれてしまう場合があります。

 

その原因についてはシューティングラインのトピックで詳しく取り上げるつもりですが、

ボールが左右にずれている以上、体の使い方がどこかおかしいわけです。

 

一度決めたからや、他人にこうしろとアドバイスされたからといって

そのカタチやイメージにこだわるのではなく、

何度も試行錯誤をして自分に合ったものを見つける必要があります。

 

シューティングラインこそ最もシュートの繊細な部分であり、

それぞれの選手によって個性が現れるところです。

 

選手によって骨格の形状、筋肉の量やつき方、重心のバランス、利き目などが変わるので

当然その人にとって最適のライン(ボールがぶれないポイント)は変わってきます。

 

これこそが、他人のシュートフォームを真似したり、

コーチのアドバイスを聞いてもシュートが改善しない理由でもあります。

 

他人のフォームやアドバイスを参考にすることはもちろん大切ですが、真に受けてはいけません。

 

最終的にあなたに合ったシュートフォーム(シューティングライン)は

自分で見つけるしかないのです。

 

ただ、考え方のポイントになる部分や検討する腕の角度や位置などはいくつかございますので、

詳しくは別の機会にお伝えしたいと思います。

 

シュートの放物線ができるだけ高い軌道を描くこと

 

バスケットのゴールは他のスポーツ、

たとえばサッカーやダーツなどに比べて、変わった特徴を持っています。

 

それはシュートによって

ゴールの大きさが変化する

ということです。

 

というのは、リングの直径は45cmあるわけですが、それは真上から覗いた場合です。

 

しかし、ボールが真上、すなわち90°の角度で落ちてきた場合は縦の長さが45cmなのですが、

シュートされたボールには角度がつくため、実際は45cm以下になります。

 

(バスケのリングは直径45cm、ボールは約25cmなので約ボール2個分の大きさがある)

 

確率を上げるという観点で考えると

ボールの角度、すなわちシュートの高さはできるだけ高い方が

ゴールが縦に大きくなるので良いと思われます。

 

しかし、それはもちろんその通りなのですが、

同時に考慮しなければならない問題がもう1つ増えることになります。

 

軌道は高ければ高いほうが良いのか?

 

たしかに原理的に考えれば、

シュートの放物線は高ければ高いほうがシュートが入る確率は上がります。

 

しかし、シュートの軌道を高くすると以下の問題が新たに発生します。

 

・シュートの距離が長くなるためコントロールが難しくなる

・リングに当たったときのバウンドが大きくなる

 

という問題です。

 

軌道を高くしようとすればするほど、放物線の距離が伸びます。

 

距離が伸びるということはそれだけコントロールが難しくなり、

左右のブレも大きくなりやすくなるので、デメリットになります。

 

もし本当に正確にボールを真っ直ぐコントロールする技術を持っているシューターならば、

放物線はできるだけ高い方が良いのですが、

私達が人間である以上、やはりそれは難しいこと。

 

ゴールまでの距離が長いほどコントロールが難しくなり、

短いほど正確にコントロールしやすいため有利になるわけです。

 

放物線の高さはこの二律背反性があるため、

単に高ければ高いほうが良いというわけではないんですね。

 

 

もうひとつのデメリットはボールが高くなればなるほど、

リングやボードに当たった時にバウンドして入る確率が下がることです。

 

ボールが高くなるとそれだけ重力の影響を受けてボールの落下速度が上がり、

バウンスするエネルギーも大きくなります。

 

3Pになるとロングリバウンドの可能性が上がることは経験則で分かるかと思いますが、

シュートの軌道を高くしすぎると、

リングにバウンスして入るというアドバンテージを犠牲にすることになります。

 

こう考えると、

 

必ずしもシュートの放物線は高ければ高い方が良い

 

ということにはならなず、高さと確率のバランスを考えなければなりません。

 

そして、シュートが入る確率が最大化する(と考えられている)

放物線の高さとゴールへの入射角度は統計と計算で、すでにある一定の数字があがっています。

 

その角度(入射角)でボールがリングに入るように

ボールの高さをコントロールするとシュート確率が最大化することになります。

 

詳しくはまた次回以降の記事でお伝えする予定です。

 

まとめ

 

さて、シュート確率を上げるために必要な二つの要素とは

 

・リングの中心線に対してまっすぐに飛ぶこと

・シュートの放物線の高さをコントロールすること(入射角を最適化する)

 

ということでした。

 

これを今後は

 

・シューティングライン

・パワー

 

と言い換えて話していきたいと思います。

 

シューティングラインはどうすればボールが真っ直ぐ飛ぶようになるのかという話。

これは先程お伝えした通りです。

 

もうひとつのパワーとは、力のコントロールのことです。

もう少し具体的に言うと、放物線の高さをコントロールすることです。

 

パワーをコントロールすることでシュートが理想的な放物線を描けるようになり

シュート確率を最大化させることができるようになります。

 

また、パワーが上手く伝えられていないことも

シュートがブレる一要因になりますので、

シュートが届かない方やリラックスして打てていない方は

ボールにうまく力を伝える方法を知れば、シュートの安定感は改善されるはずです。

 

では、今回の話は以上です。

 

第三回はこちら

【シュートの科学 第3回】上半身と下半身の役割の違いを知ろう!

2017.12.08

 

新しい記事の通知を
受け取る場合は
こちらをクリックして
購読してください











この記事が気に入ったらシェアお願いします

2 件のコメント

  • 初めまして
    2Kの動画も含めいつも拝見させていただいています。
    細かいことなのですが、サッカーもキッカーの位置によってゴールの大きさは変わります。
    ゴールに対して鋭角に放たれるシュートほどキッカーから見えるゴールの大きさは小さくなります。
    ゴールの正面からならゴールの面積そのままがシュート範囲ですが、コーナーに近づくほど狭くなり
    ゴールライン上ではほぼ見えなくなります。
    大変失礼かと思いましたが、ちょっと気になったので指摘させていただきました。

    • コメントありがとうございます!

      たしかにそうですね。言われてみればサッカーもゴールの大きさは変化するスポーツでした。

      ただバスケのシュートに関して、強いて言えば、

      シュートを打った後でゴールの大きさが変わるということ
      それが毎回のシュートで常に起こる(前提として考える必要がある)という点をもって

      特徴的であると思います。

      サッカーの場合、たしかにアングルによって大きさは変わりますが、
      シュートを打つ前と打った後でゴールの大きさは基本変わらないので、ここはバスケとは違う点ではないでしょうか。
      (カーブをかけたシュートは除いて考えさせてください)

      ここはただの例えなので、簡単に理解して頂ければ幸いです。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。